会計・監査

ミクシィ財務分析 その1

ふと最近のネット企業の経営状況はどんなもんじゃいと思い立って、まずミクシィを分析してみました。

自分は今までミクシィを余り使っておらず、会社のこともよく知らなかったのでちょっとびっくりしたのですが、ミクシィのBS・PLはめちゃくちゃシンプルです。

なぜならビジネスモデルがシンプルで、ユーザ数・ページビューを増やして広告媒体としての価値を高めてそれを代理店に売っているだけだから。もちろんページビューを増やすために色々な工夫をしているのでしょうが、会計的には売上→代理店からの広告収入 原価・販管費→代理店への手数料、人件費、データセンターの設備等 だけなので、すごくシンプルになるんですね。

ちなみに中国に事業展開したようで、当期から中国子会社を含めて連結ベースで財務諸表を作成しています。

総括的な分析は以下の通りです。金額単位は百万円です。

Photo_6










まず、前期から売上は20%ほど伸びていますが、営業利益は微増にとどまっています。
短信・決算説明資料で分析すると、その要因は主に以下の4つに絞られます。
1.販売手数料の増加
2.新規事業(中国・課金ビジネスなど)立ち上げに伴う人件費の増加
3.コンテンツ調達費の増加
4.Find Job事業の収益の悪化

1の販売手数料については、代理店に支払っているものだと思うので売上が増加すればその分手数料も増加するのですが、気になったのは売上の増加率以上に手数料が増加していることです(前期比+30%)。理由はちょっとわかりません。

2と3については、今期に立ち上げた事業に伴うものであります。中国事業についてはセグメント情報を見ると売上がまだ上がっていないようなので、先行投資の側面が強いと思います。
一方でコンテンツ等の課金ビジネスについては、従来はmixiプレミアム会員だけだったものを今期から「キャラクターミクコレ」「デコメ」「mixi Radio」等積極的に展開していったようです。しかし決算説明資料によると、課金売上は前期から約2億円しか増えておらず、この中には当然プレミアム会員の増加も含まれているので、新規展開分の売上寄与は少なく、コンテンツ調達費だけでも4億円かかっているので完全に赤字になっていると思われます。軌道に乗るにはまだ時間がかかりそうですね。

4については、人材紹介業はどこもそうですが、不況による求人数の減少が影響しています。

すいませんちょっと長くなったので今日はここまでにします!


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GC注記が取れた企業一覧

ブログはめちゃくちゃ久しぶりですが、2008年度の監査も終わりに近づいてきたということで・・・

今回は2009年3月期でGC注記が取れた企業をまとめておきます。
(5/16日現在で28社です。もれ・誤りがあったら指摘してください)
リストは左から順に、会社名、上場取引所、GC注記が付いた決算期、会計監査人です。

☆LTTバイオファーマ マザーズ 2008/3 プライム
☆ワールド・ロジ ヘラクレス 2008/9 アスカ
☆石川島建材工業 東証2部 2008/9 新日本
☆オーベクス 東証2部 2008/12 グラヴィタス
☆ホロン ジャスダック 2007/3 アーク
☆アセット・インベスターズ 大証2部 2008/9 太陽ASG
☆紀州製紙 東証1部 2008/3 トーマツ
☆ニッシン債権回収 マザーズ 2008/9 三優
☆コムシード セントレックス 2008/3 霞が関
☆日本商業開発 セントレックス 2008/12 大阪
☆TCBテクノロジーズ マザーズ 2007/3 東邦
☆ネットインデックス マザーズ 2008/9 清和
☆ぴあ 東証1部 2008/3 新日本
☆ジャニス工業 名証2部 2008/3 あずさ
☆ビーアールホールディングス 東証2部 2008/3 トーマツ
☆アドバックス マザーズ 2003/3 アスカ
☆フリード ジャスダック 2006/9 KDA
☆ゴールドウイン 東証1部 2008/3 新日本
☆NFKホールディングス ジャスダック 2007/3 ウィングパートナーズ
☆シコー マザーズ 2008/12 ウィングパートナーズ
☆日本橋梁 東証1部 2006/3 あずさ
☆パルステック 東証2部 2008/3 ときわ
☆アドバネクス 東証1部 2008/12 太陽ASG
☆省電舎 マザーズ 2008/3 アーク
☆アドバンスト・メディア マザーズ 2007/9 海南
☆富士ピー・エス 大証2部 2007/3 トーマツ
☆永大化工 ジャスダック 2008/12 新日本
☆バーテックス リンク ジャスダック 2007/3 土井・大村

こうして見ると中小監査法人が担当している会社が多いですね。
そもそもGCついてる会社は中小監査法人が多いのかもしれませんが。

あと、今回GC注記が取れた会社の中には、依然と実質は大きく変わっていないけれども基準の改訂によって注記がとれちゃったという会社もあると思うので、中身をよく検討する必要があると思います。

    

 

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四半期レビュー

ただ今3月決算会社の四半期レビューの真っ只中です。

レビューは初めてなので手探りの状況ですが従来の中間監査よりはかなり簡略化されており、「分析」及び「質問」で基本的には全て終わります。

レビューは監査に比べて保証の水準が低いので、実査・立会・確認・証憑突合といった証拠力の強い監査手続を行うことは求められていないんですね。

ただ会社の事業内容や経営環境をしっかり理解していないと、短期間に質問と分析で監査人が心証を得るのはなかなか難しいです。レビューでは、予め自分の中である程度、財務諸表はこんな感じになっているはずだ・・・というイメージを持っておくことがより重要な気がします。

回数を重ねていくにつれ実務も固まってくると思いますが、しばらくは模索の日々が続きそうです!












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ゼファー

新興デベロッパーのゼファーが民事再生手続開始の申立てを行いました。
不動産市況が相当厳しい中で、子会社の近藤産業の破産が決定打となりました。
つい最近提出された2008年3月期の有価証券報告書にもゴーイングコンサーンの注記がついていましたね。
SBIの持分法適用関連会社ということで、貸付金として120億の支援を受けていましたが資金繰りがまわらなかったようです。
SBIというグループ企業がありながらこれですので、独立系のデベは相当厳しいでしょう・・・
銀行がリファイナンスに応じてくれないという声をあちこちから耳にします。デベにとって銀行からの借入は営業債務みたいなものですからね。

今後も不動産セクターは大荒れの展開が続きそうです。




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監査法人の一年間

昨日は株主総会集中日でした。日経によると「株主提案不発、波乱少なく」との見出しが。
約20社であった株主提案は全て否決され、逆に会社側の買収防衛策導入案は全て可決されたとのことです。会社の方にとってみれば、ひとまず安心といったところでしょうか。

監査法人も株主総会をもっていったん一区切りがつくので、昨日は慰労会が色々な場所で行われていたと思います。

去年まではこの慰労会で「今年一年お疲れ様でした・・・」となるのが、今回は「来月から四半期と内部統制・・・」と早くも話題は次の年度のことが中心に。

会計・監査業界は激動の年が続きますが、今年一年も頑張っていきましょう!









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再再開

再開すると書いてから約一ヶ月も間が空いてしまいました。。。

例年だと監査法人の6月というのは、月初に有価証券報告書の検討が少し入っているくらいで、あとは12月決算会社の内部統制を見に行ったりする程度なのですが、今年は
「四半期レビュー+J-SOX+18号(在外子会社の会計処理の統一)対応」

で、会社と詳細をつめていく作業が多くかなりバタバタしています。

しっかしここまで新基準が出てくるとキャッチアップするのがほんとに大変です。

しかも最近はやたらとIFRS(国際会計基準)が話題になっていますし、いいか悪いかは別として、近いうちにIFRSに統合されていくことは間違いないでしょうね。

今回の18号対応で、在外子会社ののれんで償却していないものについては、日本基準と合わせるために償却することが必要になるのですが、数年後には償却がまたストップするという非常に恥ずかしい現象が起こったりするのでしょうか。

こんなことだから日本の企業会計はレベルが低いと言われているのだと思います。偉い方たちにはもう少し戦略を持っていただきたいです。






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百貨店の不採算店舗を見つける方法

もう2月決算の会社の決算発表が本格化する時期ですね。

小売業は2月決算の会社が多いのですが、なぜだかご存知ですか?
これは2月はお客さんが少ないので棚卸がやりやすくなるからというのが一般的な理由です。

やっぱり寒いとみなさん外に出ないんですね・・・
バレンタインデーは、消費が落ち込む時期の起爆剤として、小売メーカーが一丸となって必死にセールスした結果定着したのでしょうか。
そのおかげでこっちはホワイトデーで3倍返しとか言われるし。。。見事に術中にはまっていますね(笑)
すいません話がそれてしまいました。
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さてそんな小売業ですが、2年程前から導入された「減損会計」で、不採算店舗については建物等の評価を落として「減損損失」を計上することが求められています。

ここで言う不採算店舗とは、簡単に言うと2年連続で営業赤字を出していて、今後も回復が見込めないような店舗です。実務上は色々と計算する必要があるのですが、イメージとしてはそんな感じです。

そして、実際にどの店舗で損失計上したかというのは決算短信や有価証券報告書に「損益計算書の注記」として記載されています。(短信には一部書いていない会社もあるかもしれませんが・・)

参考までに、大手百貨店で前期までに減損計上した店舗を調べました。

三越:広島店、千葉店、福岡店、鹿児島店、ロンドン

伊勢丹:立川店

阪急百貨店:神戸阪急

大丸と高島屋は店舗の減損はありませんでした。
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皆さんのお近くの店舗もあったでしょうか?

こうして見ると三越が多いことがわかりますね~。
伊勢丹との統合効果が今後どのように出てくるかに注目です。

今年の決算が発表されたらぜひ減損にも注目してみてください。




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ありがとうございます

「ビジネス法務の部屋」さんで当ブログを紹介していただきました!

アルファブロガーであるtoshiさんにおすすめブログとして取り上げていただいて、身に余る光栄です。

おかげさまでアクセスが激増しております。

当ブログを初めてご覧になった皆様、まだエントリー数は少ないですが、こつこつと更新していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。




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サッカー審判と内部統制監査

警告続出、審判の笛で波紋=ゼロックス杯サッカー

(3/19 若干加筆・修正しました)

先日、サッカーのゼロックス杯で大量のイエローカードとレッドカードが出された試合がありました。それに対する審判委員長のコメントとして「ひとつひとつは大きく間違っていない、しかし十分に試合をコントロールできなかった」というのがありました。

このニュースを聞いて、私は来年度から始まる内部統制監査に思いをはせてしまいました・・・

いよいよ来年度から内部統制監査がスタートしますが、監査する側も初めてですので、最初は色々と現場で混乱が起こると思います。

そして今更ですが、私が監査人としていちばん注意しなければならないと思うことは、内部統制は決して「統制ベース」ではなく、「リスクベース」で考えなければいけないということです。

何をいまさら・・・と思われるかもしれませんが、意外にこの基本を忘れてしまっている監査人がいるのではないかと思います。(特にIT関係)

会社の行っている事業や経営環境はそれぞれ異なるため、財務報告に関連するリスクも会社によって異なってきます。ですので、そのリスクに対処するための統制も会社によって異なってくるのが当たり前です。

監査人は一つ一つの統制の正否について判断するのではありません。

会社ごとにリスクがどこにあって、会社の整備した内部統制が全体としてそのリスクに照らして合理的に許容できるものかを判断する、ということを肝に銘じておきたいと思います。

上述したサッカーの審判のように、細部にこだわりすぎた結果、全体が「アサッテ」の方向に行かないように・・・





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